雑記

凄い久しぶりだけど、凄いどうでもいいことを記す。

ニコ動でのタグヒット数
エルシャダイ:3,007

・・・なんか、あれ、なに3000ってすごくないですか?と思い、
近いところを調べた。

例のアレ:16,572
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
うみねこのなく頃に:5,062
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
AKB48;4,835
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
⑨:4,724
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
スーパーストリートファイターⅣ:4,302
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ウルトラマン:3,999
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
仮面ライダー:3,886
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
総統閣下シリーズ:3,367
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
卓ゲm@ster:3,122
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
チルノ:3,031
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
エルシャダイ」:3,007
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
病院が来い:2,563
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
チャージマン研!:2,168
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
神動画:1,731
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
MHP3:1,194
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
霧雨魔理沙:1,194
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
博麗霊夢:1,186
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
バーロー:980

特に書いていないが、ブームになった「影絵」「ブリハマチ」「トレーニング」「スネ夫」今はなぜか「ふしぎなくすり」、
ここら辺は1000前後で止まっている。
エルシャダイがどれだけすさまじいかが分かるだろうか。
・・・分からんわ。

ネタというより素材がアレなので、20も見ればまず飽きるんだが、
作り手にとってどれだけ扱いやすいか、という点で流行に乗っかったというより、
今年後半の動画で「落とし所」として扱われまくっているのだろう、どんな動画であれ。

エルシャダイの素材、じゃなかった宣材をみる限り、
まぁ、なんだ、大して期待できる代物ではない。
現時点で、こんなに期待度と認知度が上がっているのに、
発売できるのかすら危ぶまれている点においては、
かつてないゲームなのではないだろうか?

発売されるかどうかで、発売前に話題になるゲームは多々ある。
ようやく出たGT5などもそうだし、界隈は小さいにしても、
エロゲ関連では当たり前のようにありふれている。
その大半が期待を上回ることはない。これも事実だ。
GT5の話はゲハっぽくなるので控える。

ただ、このエルシャダイほどの現象を、まぁニコ動だけではあるにしても、
今まで見たことがあるかというと、記憶にない。
FF7、とかは、そうだったっけ?
あれは、どっちかというと、延期よりもPSに勝ちをもたらした、という点で前評判より評価そのものが高いってところか。
良し悪しはどうあれ、FF10もそんな立ち位置だと思う。

うわさ先行型での痛い目、というのは多い。
ぱっと思いつくのは、セングラだろう。
出てもいないのに、ポスターだカードだとグッズがバカみたいに売れていた。
出たら出たで、ゲームとして終わっていた。
アニメの暗黒太極拳もよく覚えている。次作にあたるお嬢様特急は今やれと言われても苦行でしかない。

うわさ先行で勝ち抜いたゲームというと、一般的には任天堂のゲームが多い。
良くも悪くもはずれがない、そんな時代が長かった。

ま、他愛のない話。

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5か月ぶり?

さすがに空きすぎました。
プロバイダ変えたり、
PC入れ替えたり、
なんやかやでかまけていると時が経つのは早いもので。
もう一度、PCの再セットアップをする予定なので、
また遠のきそうですが。

あまりこう、
トピックスもないですが、6月~9月って書くと、
長いですからね、何があったやら。
ゲームはあんまり買っていないんですよね。
日常に関しても、
夏のバカみたいな暑さのおかげで、
7月から入れてたエアコンが調子悪くなり、
ある程度暑いと逆に効かないんですよね、冷房。
この冬でもい入れ替えたいところ。

そんな訳で、
暑すぎると家にいられない暑さになり、
もっぱら外でブラブラしてました。
こう日常すぎると金かけたくもないので、
移動は自転車だったわけですが、なぜか、大破しました。
普通に乗ってたら、後輪が後ろにスポンと。
座席がいきなり、ガクンと。
後輪と本体止める金具が見つからなかったので、その場で買い替え。
もともとガタが来てたので仕方なかったけど。。。
しかし、
ロードバイクにしたので、さらにぶらつく様になりました。

で、
暑いと何が起こるって、PCの調子が悪くなるんですよね。
まさかのCドライブダウンでした。
HDDとデータバックアップにはそれなりの気を配っていたんですが、
所詮、この暑さには耐えられなかったらしく、
Cドライブ、2年持たなかったなぁ…。気を配って変えてるんですけど、
さすがに早すぎる。。。
唐突ではなかったんですが、
替えがなかったことと、やる気なかったのと、暑すぎたのが原因で、
予備のサイドPCを買っただけで移行しかしてなかったのです。

で、ダウン後、メールだネットはノートでやるとして、
おニューのHDDとWin7も買ってはいたんですが、
入れ替えしたのって、結局、盆前かな。ダウンが7月終わりだから、
2週間ほど、何もしてなかったようなもんでした。

で、win7入れる勇気もなかったので、なぜかXPをとりあえず入れました。
なんでかって、いろいろ動かなくなりそうだったものですから。

近いうちにWin7にしないとなぁと思いながら、もう、一か月…。
夏はアホみたいに仕事が暇だったのに、
涼しくなってきたら忙しくなるとか、世の中よくで来ていますね…。

この連休っぽい9月下旬も、連休になってないとか、
体調悪くて寝込んでたりとか、
おおよそ気合いが足りません…こまったもんだ。

ゲーム。
この夏、
まぁ360のモンハン。これくらいしか特筆できるのはないかなぁ。
後は、PCがまっさらになると、
どうしてもシミュレーションがやりたくなるんで、
CIVとか信長ばっかりやっていました。
モンハンも更新やめましたね。さすがに。飽きる。
といって、どこまでいったっても所詮LV35前後だったので、
大してやっていない、ですね。

MHF、モンスターハンターフロンティア、
悪いゲームじゃないですよ、当り前か。
PC版はかれこれ2年前にやってるので、
あの時に比べるとなんか良くなっている気もします。
また、トライや2GPやってた後だと、微妙に新鮮ですね。

私は大剣使いなので、あんまり作品ごとにどうこう言う事はないんですが、
トライのシステムを経験すると、やっぱり古く感じるんですよね。
これはサードやっても感じそうですね。
あのスタミナを考慮した生態は、将来性もあってよかったと思います。
MORPGはどうしても断面で切った瞬間のつなぎになるので、
その中にもちょっとした変化を入れて行くのって、
大変だとは思いますが、凄いことでした。
…まぁそれでも水中や武器減少、画質劣化はないですけど・・・。

ジャストコーズ2.
なんであんなになっちゃったんですかね。
1は北米版でバカみたいにジャングルを突き進んで楽しかったんですが、
2は何を楽しんでいいのか分りません。
どこ見ても二番煎じだし、特色がない。
マーセナリーズ2の時感じたがっかり感をはるかに凌駕するつまらんもんになってます。
…あー。ゲーム自体はそんなにまずいものではないですよ?ただ期待していたものと違った、ということですね。

ライオットアクト2。
こっちは逆なんでしょうか。
まるで何も変わっていない…。
それよりも、ゾンビを追加したことで、何で戦ってるのか、
何のためにやってるのか、目的がなんなのか、ここってどこだっけ?とか、
なんかいろいろ曖昧になります。
政変入り混じるにしては一兵士すぎるし、CPUも相変わらずのバカぞろい。
1の良さを完全に引き継いでいますが、
勢力増やすなりするなら、セインツロウみたいな路線を見習ってほしかったところ。
あえてGTAとはいいませんよ、ええ。

戦国バサラ3。
当然PS3版ですが。
市が本当にウザですね、能登さん好きですけど、出張りすぎ。
信長出してやめました。
シナリオといい、キャラといい、アニメもそうなんですが、
さすがにパクりすぎてネタが尽きたんでしょうね、オリジナリティなんてものを求めても仕方ないにしろ、
失速の仕方まで三国無双4を真似なくても良かったんじゃないかと思いますが。
次までのつなぎで良くわからんトリビュートをいくつか出すんでしょうが、
4では、全員グラ差し替えのリストラの嵐、とかになりそうですね。
一部、
製作者が「歴史わかってない」「パクりをなんとも思ってない」ことに苦言が出ていましたが、
何をいまさら、なので、いい加減正しい歴史を学んで、中二病から足を洗いましょう。
あの作品は「分かってる上で」バカにするのが楽しいんであって、
作ってる側がまともじゃないのは1から分かってることですから、
作り手に、とくにカプコンに倫理や道徳を求めること自体、時間の無駄ですよ。

アルティメットアライアンス2。
なんでか買うのを忘れていたという。なんででしょうか。あれほど…。
シナリオが、ひどいんですけど、そこはスルーしないといけないんでしょうか・・・?今更かなぁ。
さすがに海外のレビューサイトまで見ないから…。
キャプテンアメリカはどーでもいいんですが、
なんかX-MEN、空気になっていませんか?
1と同じく、頭から4人揃ったチームってファンタスティック4くらいなんで、
その4人でやってると、リーダーが保守側につくのでそっちシナリオにせざるをえないんですよね。
まだ始めたばかりなので、これは今後。
ゲーム性も何もかも前作同様すぎて、逆に泣けました。
このシステムで版権屋がいろいろ出せば、ただそれだけで売れるのに、
なんでバンナムはダメなんでしょうね…。
所詮ディアブロってことなのか…。けど大体のアクションはディアブロに戻ってくるよ…。

アイマス2
一応、今回書こうと思った主題。
長くなるのかなぁ。いいかなぁ。
前提として私はニコマス「視聴者」の古参です。動画あげたことはありません。
だから尊敬するP達に心から同情するし、だからといってどうということも無いですが。
アケマスから触っていますが、重度のファンではないため、無印を買っただけ、
L4UもPSP、DSも買ってません。DLCも一つも落としていません。

ただ。
私は、あずささんが大好きです。
それだけで、書きたくなった理由は察していただけるんでしょうか。

逆に、ゲームに関して言えば、
あずささん以外まるで興味がありません。
ソロで何回かやって、他のプロデュースはしてませんね、
いつかやろうとは思っていましたが、3年経っちゃいました。
さて、
小町で3人+りっさんが外される件、木製の登場、オン無しと、笑える劣化発表が立て続けに行われての、
今回の騒動なのですが。

まず、何言ったところで、
裏切りに定評があるバンナム、とくにナムコなので、
誰が何と言おうが何も変わらず「もっとひどくなる要素」を覚悟するんだろうというところです。
彼らの歴史を見てみれば、
ファンなんてものがいかに利用してナンボかと分かるはずです。
というか、その急先鋒がアイマスのDLCなんですけどね。

アイマスのユーザがバカみたいに年齢層が高いことは誰の目にも明らかです。
アケマスから金がかかっていたわけで、
DLCももちろん、そんなもんについていく経済力は、
ファンだから、オタクだから、というのと一線を画しています。
これは、
MMOでもっと金がかかるゲームはある、ゲーセンのカードゲーはもっとひどいのがウジャウジャある、
という次元の話ではありません。
DLCと同列に考えてはいけない。
自分のアイドルのコスチュームを変えるために金を払う。
MMOやSNSで良くありそうですが、そこは「お披露目の場」が用意されていることを忘れちゃいけない。
DLCはローカルです。通常のお披露目は、オンで対戦したとき、くらいです。

じゃ、なんで商売になるのか?
そこでニコマスが出てくる。また、ニコマスの影響が出てくる。
普通のコンテンツの売れ方ではない、複雑な購買意識が絡んでいるから売れていました。

なんとなくで恐縮ですが、ファンは私を含めて30代が多いと思っています。
多いというだけで、40代もそれなりにいるはずです。
全体的に年齢層が高い。そして、貧乏向けのゲームでもない。
そこを広げるために、
PSPやDSがあった、これは納得できるし、誰の目にも分かりやすいものでした。

じゃ、今回の2は?
問題なのは。
本当に問題なのは、一点だけ、小町の扱いが問題だったと思います。
この部分は私を含めて、どういう場でどういう事情で発表していたとしても、
一定のファンが離れることは想像に難くないでしょう。
これは他の部分とは違う、個々のユーザ自身のことで、
どうしようもない部分だからです。
どうしてもダメだったのであれば、それは、ファンの集いで話すことではない。
子供でも分かります。

他は違います。あの場でも別に構わない。
しかしゲームそのものに直結してくるものが多く、
おいそれと軽く言えば済むものではないのです。
違うゲームになる危険性を十分に考慮したとは思えない内容でした。

ファンばかりを集めた会場で、木星の動画を見せられて、なんか想像しただけで泣けます。
苦痛でしょう?楽しいですか?罰ゲームでしょう?
それこそ、
内容に責任持っていないファミ通とかの紙面で発表しとけばいいんですよ。
ニュースにはなるでしょうが、いらない衝撃は抑えられた。
何が楽しくてやっているのか理解できませんでした。

他にも
ラジオだ、団結だ、公式の言いがかりだと、いろいろありますが、
いかにもナムコらしいので、バカは一人ではないんだなぁと感じさせてくれます。
一人二人の起こすミスじゃないですからね…。

さて、
あずささんが出ない、響が気になるかなぁくらいなので、
まぁ発売日に買うことはないですね。買うとは思いますが、買いたいとは思わない、いつもの感じです。
少なくとも「絶対買う」では無くなりましたね。
もともとそんな気合が入るゲームではない、
いろんな要因で奇跡的に地位を固持していたのだということを、
とくに製作者たちは分かってるんでしょうかね?
分かってたらゼノグラとかありえないか・・・。

いろんなメーカーの中、
とくにナムコは、本当に特筆するかのように、
自分たちの作ってきたものに対する勘違いが甚だしいです。
面白いものを作ったから売れた、
たぶん、私が記憶している限り、
この言葉が当てはまるゲームって「塊魂」が最後だったと思います。
あ、バンダイ側の話はしてませんからね、一応。スパロボとかには他に言いたい事ありますけど。
それ以外のゲームで、ユーザが買うモノって、いっちゃ悪いけど大したことがない、
代替があるものばかりだと思います。
つまりこの10年、大したことがないんですよ。このメーカー。

けどアイマスは、違うんですよね。
というか、ニコマスの御三家は全部、商法として成り立っていないので、
全部おかしいんですが。成り立っていないから出来てるんですけどね。
逆にバンナムからすれば、「成り立たせてやってる」くらいな気持ちでしょう。

けど、年齢層を馬鹿にしてはいけません。
ゲームは子供のものであるとするならば、
その意気やよし、今後も頑張っていただきたいと思います。DSとWii、携帯アプリで頑張りなさいよ。
とにかく、繰り返しますが、
ナムコが何も反省しないのは過去からも明らかなので、
「そういうメーカー」だということを今一度、ちゃんと理解するべきなんですよ。
DLCだ、ライブだ、CDだと頑張っているようで、
いや、坂上が悪いのか、とか現場の人間のどうこうはこの際、どうでもよいのです。
頑張ってくれてる、いいことやってくれる、理解がある、そういう話ではなく。

ちゃんと、きっちり、どこかで、裏切る。
そうやってきてるんですよ、ナムコは。
だから、今回、どれだけ騒動を起こしても、署名をしても、大した成果はありませんよ。
一番利いてる筈なのは。

「株価が下がったこと」

これだけです。
他にありません。
素直に笑いましたよ。心から。
なにせ、今までどれだけの裏切りをしたところで、
「相手が子供」だったもので、そういう打撃がなかったですからね。
どういう「大人としての正しい攻撃」が「一企業」に効くのか、
そこを突き詰めてこの半年戦うのが、一番効果があるでしょうね。
不買とか嘆願とか、子供みたいなことでは彼らは鼻ほじってるだけですよ。

・・・。
アジってますね、かなり。
そういう意図はないんですけどね。
「いいぞもっとやれ」ってアジですね。
ただ、アイマスだけじゃなく、
ナムコは散々やってきてるので、どうなってくれても良いとは思っています。
バンダイは可哀そうですけどね。
経営状態が悪いとかメーカーの運営状況はよく話題になりますけど、
水モノやってる企業が堅実さを売りにしたいなら、
パチンコとアダルトだけやってりゃいいんですよ。

しかし開発がかわいそうとはなぜか思わないんですよ。まったく。
この会社の体質は合併しても変わってないようなんで。
20年以上、同じことやってんだから、全員、戦犯でしょう。
一切の同情も無いですよ。

あずささんがPできるとは思っていませんし、
できるようにしたところでもう知ったことではありません。
買うかもしれませんが、喜んで中古屋で買うでしょう。同じ値段でも。

もうちょい前ならナムコの株売りに参加できたんですが、ねぇ。残念。ま、ゴミ持ってても仕方ない。

感情的になるとか抗議動画作るとか、そういう「比較的穏やかな」反応が一通り済んだ後、
技術を持った素晴らしいPたちが、
次はどの場で活躍をしてくれるのか期待しています。
できればニコに土壌ができてほしいですが、そういうのもなんか違いますね。
だから新しい場を彼らが得ることを願ってやみません。
決して無駄ではないし、決してつまらない幻想でもなかったのです。
活躍に期待しています。できれば知りたいですし、応援したいです。

ちなみに、この騒動。
明らかに隠蔽していましたね、ここまで。
順番や機会がとてもおかしかった。
誰かが止めていた、もしくは変えた、ぎりぎりまで決まらなかったのかもしれません。
そういうのも含めて、
経緯を話せば少しは株も上がるんですけどね。
それができない企業であることも分かっていますから、落ちるところまで落ちてしまってほしいですね。

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エヴァ破BD

まぁ、買ったわけですが。
…。
買ったなぁ…。
で、見ました。

さっき、去年7月の劇場版見てきたときのBLOG見直しました。

そこまで、辛辣には感じなかったかな?
さんざんな言い方していました。
もうちょい評価してよかったと思うけど。
論旨もメチャクチャだったなぁ。
反省。

まぁなんですか、サマーウォーズ買った身としては、
大抵のソフトには、値段についてガタガタ言わないでしょうね。
これで5000円台なら、まぁ普通でしょう。
たとえこの後、数回の出し直しをしてくることが確実であっても、
まぁ買わないでしょうけど、それでも妥当でしょうね、これは。

さて。
まぁ内容は周知のことだし、特に何か変わった感じ方をすることもなかったんですが、
やっぱりこう、いいですね。
いいものだ、とちゃんと言える作品は、本当に嬉しいです。
映画館で見た時は衝撃が強くて見落としていたものが、
やっぱりウチで見るときっちり落ち着いて良く見れます、いいことです。

ガイナは会社としてどうかと思うことを平気でやってきているので、
未だに好きではありません。これからも嫌いでしょう。
けど、
グレンにしろ、トップ2にしろ、このエヴァにしろ、
やっぱりいいものはいい。
作り手と作品が切れて評価できるのは、
それだけで作品として凄いんだということの証だと思います。
だって監督のネームじゃ+方向には見てませんからね、
庵野の名前見るだけで、普通、私の世代のアニオタなら吐き気がするはずなんだから。

それでもいいものはいい。

Q、楽しみですね。

ただ褒めていくと、
そしてその論点を濁して褒めちぎるだけじゃ、
大して行数で無いんだなと実感しながら、この話はおしまい。

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ゲシュタルト おしまい

クリアしたので。

Dエンディングで。

書こうかなと。
100%ネタバレなので、まわれ右する人はここでどうぞ。

とにもかくにも、
漏れ聞いていた話から、ラストは注意しろ、というのは分かっていました。
また、
なかなかひねくれていて、他にないエンディングだ、とラジオで聞いたり、
開発者のインタビューでも似たようなことを言っていた気がします。

Aはいいんですよ、ありがちで。
Bは、「アレ?」だったんですよ。
なんだろう、つじつま、合ってる?
Bの終わりはアレはアレでいいと思うんだけど、
じゃあの双子って、なんでギリギリまでニーアに協力的だったのか、
管理体制のそぶりすら見せていなくはないか、
傀儡としてほとんどが「成りそこない」ばかりなのに、そこに救いが一切ないのはなぜ?
器への入れ替えとか、ヨナが初めてなの?
クロとシロや実験体の存在意義がゲシュタルトとしてまとまっていないのは何で?

なんかこうね、Bの説明が適当だったんで、
想像の余地と言うより、
「真似してはずしたエヴァンゲリオン」な感じがするんですよ。
その方式だと一回でも思っちゃうと、申し訳ないけど、
思考停止しちゃうんですよ、そういう訓練されちゃってるわけで。
残念ながら、「よう分からん」ですわ、B。

…砂漠の王は抑えきれなかったのかね?
ああいう持って行き方をしたがるのがキャビア、分かっちゃいるけど、
どうしてもやりたかったんですかね?

で、何が言いたいかと言うと、
この作品はとっても面白くて好きなんですが、
ここまでグダグダ言ってきた流れは下記の一言にあります。

「CとDを間違えた」

…。
オワタ………OTZ

ようするに、真面目に終わったわけで。
…Cを残して。そこは…別にいいんだけど、微妙な悔しさを込めて書いています…。

私のクリアしたエンディングは、「A、B、D」ということですね、はい。
C飛ばしました。
その理由が
「あんまりにも説明できていないんで、この●●の後に話があるんだろう、
 それのエンドがDなんだろう」
とか、いや冷静に考えれば、そうじゃないのは分かっていたはずなのに、そう思ったらしく、
突貫を決めたんですね、はい。

で。

終わったわけですけど、
Dについて語っても仕方ないんですけど、
ただただ言わせていただきたいのが、
なぜにあそこまでカイネを下からアップで映すかと…。
ただでさえ、女もんらしい下着を付けている上で「もこっりしてる」のが分かるグラなのに、
…アップはやめてください…。

って話もどうでもよいか。

しかし、すごいですね、寂寥感しか残らない。作り手も残さない。
深く掘り下げることはしませんけど、ネタとしては充分ありなだけに、
なおさら悲しくなりますね。

大してどうでもよい名前を主人公に付けて始めてましたが、
自分の名前を付けたり、愛着あるネームを付けた人は、
どうなのでしょうか、もっと悲しくなったんでしょうか?

Dのエンディングのためには、軽いやりこみが必要です。
A,Bのエンディングを見る必要があるから、途中からリスタートとはいえ、3週は必要。
(私、ABDの割りに4週しましたが…)
「武器全種集める」必要がどんな結びつきがあるのかわくわくしましたが、当たり前のように裏切られました。
最後?の武器かどうか、クエスト「宝の地図」で得る武器が、たぶん一番面倒ですね。
まぁ、どれだけ端折っても20時間は絶対に行くと思うんですよ、この3週は。
普通にやってれば50時間くらいでしょうかね?

そこで得られたものが「寂寥」っていうのがね、年取ったのかな、
昔なら「ザケンナ!」って暴れるところですが、
…ないなぁ…。

レプリカントとでは、感覚が異なると思います。
レプリカントではヨナは妹なんですよ。大切な妹。
大してゲシュタルトでは娘なんですよ。愛娘。

そこに「ヒロイン」という座で、両性具有のカイネが出てくる。
…返す返す、アホな設定にしやがったキャビアの女社員にブチ切れたくなる…。

ヨナ一筋だった主人公が、
ふと、カイネを助けるために、この英断を下せるだろうか?

レプリカントでは、多分「恋心」が真っ先に出てくるはずなんですよ、全く描写がないですが。
ゲシュタルトではもうちょい複雑。
親として娘を助けることが出来た、これからも娘を…というところで、カイネがピンチ。
たぶん、大人の男として、恋とかそういう感情ではない、「使命」っていうか、
「そうするしかあるまい」というか、そういうもんだと思うんですよね。
だからそれがカイネじゃなくてエミールだったとしても同じなんですよ。
けど、レプリカントの方は、エミール相手じゃ主人公の動機として薄くなるでしょう?
それはもう「若いから」としか説明できませんが。

なんでこんな微妙な違いっぽいのが出てくるかというと、
ヒロインが「両性具有」かつ「野卑」なんて阿呆な設定のせいで、
「女」として扱うことを混乱させてるんですよ。
真面目にね、こういうのを狙ってやっている部分があると思うから、
だから一概に「ふざけんな」とも言えない。…ギリギリ、「良い」とも言えない。
ただただ、さびしい…。

ああ、そうだ。
Dの最後の描写で、
ヨナが微笑しながら見上げるシーンがありますが、
あのカットで、今までかわいいと思っていたヨナが、ウザく感じましたね。
これも狙ってやってると思います。流れはよくあるシ-ンでしたが、そう思いました。

だから、わたしちがいますけど、きっと、こういうことなんだとおもうんですよ。

ロリコンは滅びろ。
シスコンも自重しろ。
ガキ離れしろ。

そして、ようこそ。耽美の世界へ。

イヤ、ワタシ、チガイマスケドネ。

すげぇ、かなしい…。

あ、いいゲームですよっ!…たぶんっ!実績しかないけどねっ!

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サマーウォーズ

書いていたようで、書いていなかったので。
…そりゃ今年に入ってFFとヘビーレインだけだもんなぁ…。

サマーウォーズ、いろいろあって、BD買いました。
前の記事で消失をDISったので、
丁度いいからこっちも書きたいことを書いておきます。

以降はネタばれも含みます。
また、「相対的な評価」というより、私個人の評価に比重がありますので、
かなり「普通ではなく特殊」だと思います。

まず、サマーウォーズっていう映画は知っていましたが、
去年夏、評価がめちゃくちゃ高かったので、
見るまで情報をカットしようと思い、事前知識は全然ありませんでした。
BD買う時もありません、むしろ「衝動買い」レベルの買い方でした。

で、見ました。
こういう書き方してるから評価悪そうですけど、悪いっす。
なんて言うか、BDが高すぎたせいもありますけど、
さすがにきついです、これで…これじゃ…。
…金返せとは言いません、なんていうか、勉強代ですから。

なぜ。
なんで、「大家族」と「ネットの世界」なんてもん、混ぜたんですかね?
どれだけ考えても意味が分からなかった。なんか頭悪いのかと思いました。
「全てがあるサイトで一元管理されている世界」なんて、
誰がどう考えたらこの時代に考えるんでしょうか…。
それもサイバーパンクな「暴力の支配」なんかじゃなく、
PCで入れる気軽なネットって…。

その前提が気持ち悪くて吐きそうになるわけですよ。
ただ単に、「そういう管理もある」「そういう方向性もある」とか、
「そういう流れでいくつかの管理団体がしのぎを削っている」だったらまだ納得できますが、
どうやったら「公共施設の権限」だとか「管理者をはじくハッカー」なんて絵空事が浮かぶのか。

もう、まんま小学生、いや、今の小学生は知識として分かっているはずなんで失礼だから、
それ以下なわけですよ、発想が。
だからこれ考えた人、本気で気は確かかと思いました、これが見てすぐの感想。
正直、パッケージ見てそんな話だとは思わないわけで。

で、大家族。
こっちはさ…こっちはこっちで。
当然ありふれた内容なんだけど、サスペンスがあるわけでも、
なんらかの事情があるわけでもない、すごくゆるい設定。
なんとでも出来る設定をこうも適当にやられると、
田舎を馬鹿にしてんのか?と思うんだけど。そう思わないのか不思議。
なんでしょう、都会人には「田舎は凄いねぇ」とか思うんですかね?あれ見て。

書き込みがすごい割に、「表面」のテクスチャばっかり「出来あがって」いて、
この手の作品で必要な「草や土の匂い」「歴史を感じさせる空間」がまるで出ておらず、
まるで「精一杯記号化したので視聴者が各々で懐かしんで変換してください」とでもいう
ただの「モデルハウス」なわけですよ、あれ。

この監督は、色使いやテンポの取り方、分かりやすい演出が評価されていると思っています。
この作品が一番色濃く出ていると思いますが、まるで裏目に出ています。
なんかジブリが「職人根性で泥臭い世界を構築する」のに対し、
こっちは「CGフルに使って、ただただ綺麗であるように磨いた箱庭」にかんじます。
ネットを描くならありだったと思いますよ、せめて電脳コイル的に。
だけどなぜそこに「田舎」をもってくるのかが分からない。

繰り返しになりますが、
なんかくだらない設定でくだらない話を書いて、
万に一つでも信じてしまうかもしれない一般人を恐怖させるような展開は唾棄します。
ファンタジーでありたいなら、ファンタジーで書けばよい。現実を持って来ないで欲しい。
簡単にハッキングできるようなサーバは世界中に転がっているでしょうが、
ハッキングした結果、世界を操作できるような状況なんて、こんなの、絵空事以上に怒りを覚えるんですよ。
怒り→呆れ→無感動→いらいら→怒り→激怒、みたいな。

おばあちゃんの顛末。
あれはね、さらに酷い。
ヒューマニズム的に泣けるし良い話だと思う。
けど、その原因付け、おかしいでしょう?
「人の生死に関わること」を軽く論じているのは、
こんなくだらない設定劇を考えた人間たちに他ならない。
「ネット」を持ち出して、現実にありえないことを、さもあり得たように面白おかしく設定して、
最後には「人と人とのつながりを」という方向に持っていく。

本当にひどい。
いろんな作品で「世界に殺される」人は枚挙にいとまない。
たとえば戦争モノで悲惨さを描くためにいきなり被害にあう人。軍人でもいい。
とばっちりを受けて死ぬ人、そういう立ち位置を用意するのは、それ相応の理由があるからです。
往々にしてそれは「リアリティ」。その世界を脈づかせるためのテコ入れになるわけです。

つまり「ネット」という非現実とそれに大きく寄りかかっている「世界」をより繋げるために、
「現実」でおばあちゃんを殺した、という方式については誰も否定しないでしょう。

この作品が「人の絆」を大切にしていることは分かります。良い事です。
だけど、言っちゃ悪いが、そんなもんを描いた作品はいくらでもあるんです。
わざわざ「サマーウォーズ」でやって再認識させなきゃいけないほど、
この世の中は田舎を馬鹿にしていないし、ネットを重視していないし、
親孝行もしているもんなんですよ。

とにかく、これを見てて悲しかったのは、
作っている人間たちの「冷たさ」が伝わってくること。
「売るためには」「綺麗に見せるためには」「それっぽく動かすためには」
そういう「計算」がやたらと出てきて、怖いくらい「遊び」が無い。
「情」が一切出てこない。コンテってそんなに偉大なのか?ただグラフィックいじってるだけでいいのか?

商業的に大ヒットしたと思うので、そこは否定しません。
評価がよいわけですから、
私ほど細かく考える人も少ないんだと思います。

ミサイル、落としたかったんですか?
世界をパニックにさせたかったんですか?
これ、何を語りたいんですか?

エンターテインメントって聞こえはいいですけど、
こんな背筋が凍る、現職の管理側の人間をこきおろす、
そして今後向かっていく方向性をあり得ない方角から、何も考えずにつぶしにかかってくる様は、
まるでそう、シーシェパードと何も変わらないんですよ。

この作品自体が、テロじゃないか、そう思えてならない。
まじめに、
サマーウォーズは、
吐き気がしましたわ。…主に値段的に。

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天道

3連投。
あと転がってるのは、斬撃のレギンレイブとか、
冬コミと例大祭の同人ほぼ全部とか。
去年から全然エロゲーやっていないので、買ったエロゲーは当然のように
「トレイダー」の袋に入ったまま積んでます。
…。さすがにあれは…邪魔になってきた…。
真恋姫無双とか、やんのかね…?
ただでさえ一番下に見えるのは「マブラヴ」(オルタじゃない)とかあり得ないことになってるのに…。

さて、エロゲーはどーでもよくて。
信長が楽しくて、散々「適当」にやっていました。
もうね、ただ眺めてるだけで楽しい。
謙信ちゃん、強いっす。統率130、すげぇっす。溶けるっす。
あと北条早雲が出てきたときはかなり震えました。
ここらへんは信長でも間に合わないから…最高のifな訳で。氏政も好きですけどね。
明智でなんとか勝たしてやりたいというのがこの頃の野望。

まぁ内政がアホみたいにどーでも良くなってるのが悲しいですが、
前作の革新の面倒くささと秤にかけるとまぁどっちもどっちかな、こっちでもいいかな。

あー、あとモバイルでキーあっても、
ウチのアイフォンだと使えないのがむかつくんですが…。
どーすんだ、これ…。ダチに頼むしかないのかなぁ?

あー、いいや、もう今から明智でやろう、そうしよう。
じゃ。

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ゲシュタルト

おお、明日は休みだ。
繋いでくれたGWは久しぶり。
感謝しながら連投。

仕事が忙しかったんですが、ゲームはちびちび買っていました。
ただ、「2本買って1本しかやらない」とか、
「同人は買うだけ買う」とかやっていたせいで、
積みゲーが溢れています。

なんか「北斗無双」なんかもそこらへんに開けずに転がってます。
まずやることもなさそうな「萌え萌え2次大戦」なんかも…。
…なぜ買った…。
前者は「信長天道」と一緒に買い、後者は「世界樹3」と一緒に買った、はずです。
この一カ月、もうほとんど「天道」ばっかりやってました。PS3フル回転。
天道、楽しいよ、天道。
けど、やっぱり革新を思い出す。革新も良かったよなぁ、また買おうかなぁ。

さて、ゲシュタルトですが。
ああ、ニーアですね。
PS3と360ではタイトルが違い、主人公が異なります。
一切迷うことなく、おっさんのゲシュタルトを買いました。当然でしょう。

中盤くらいまで進みました。まだ全然ですね。
なんかこう、PS3との絡みのせいだと思いますが、
おっさんの口調が無意味に若々しいときがあり、イメージが未だに一致しません。
十代みたいな話し方するんだもん…。

ゲームはとても面白いですが、
なんだろう、オマージュがひどい気がする…。
あの文章、あれは何、スクエニだってサウンドノベルは出来るとか言いたいのかな?
石の館。何、バイオハザード?そういうこと?
ブロック崩すSTGっぽいのとか、
クエストはともかく、釣りだ畑だと…。
何なんだ、何したいんだ、このゲーム!?

まぁおもろいです。
カイネさん、あんだけ「下着女」言われてんのに下着のままなのがすごい謎ですが、
それも含めて、なんかこう、スクエニらしからぬ、変な挑戦的なもの、というか遊びを感じます。
すっごい嬉しいです。もっとね、スクエニは遊んでいいんですよ。
ってまぁ、偉そうに言ってますが、楽しいです。
納得いく方向だったら、レプリカントも買おうと思います。

これはお薦めっす。

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ハルヒ 消失

日が空いたので小出しで。

まずは、ハルヒの消失。
ようやく見に行きました。

こんだけ経ってるんだから、ネタバレ込みでもいいのかな?
けど、まだやってんのかな?…やってるんだ…。
じゃ、以降はご注意を、ということで。

まぁ評判は上々、リピータもいるとのことで、
友人連も悪い評価をしてないので、
少なくともアバターなんかよりは期待、
どーしても暇なら行こう程度、には思っておりました。

大して期待していなかったのは、
エンドレスエイトにしろ、そもそもハルヒ自体の話の作りにしろ、
あんまり面白く感じてなかったってのがあるわけで。
いや、敵作り過ぎるな、コレ…。

まぁ「合わない」で片付けるのが一番楽だなぁ。
一人語りの小説は散々ありますが、
一人語りのアニメはさ、どーなのよ、と。まずそっから止まってるんですよね、私。

中二臭い、なんて便利な言い方ありますが、
それを置いてもなんていうか、「設定劇」として大して魅力がないんですよね…。
キャラだけで持ってる、ってのは京アニのせいなのかもしれませんが、
言っちゃえば、サザエさんやドラえもん的な「日がな日常」が、
エンドレスエイトのせいで更に加速しちゃったんですね、自分の中で。

変わらない日常の大切さ、そのニュアンスはおかしいけど、
そういうのがこの映画の表面にあるわけで、まずそれが「どーでもいい」から関心が湧かない。

彼ら彼女らの「キャラクタ」で引っ張ってきてるんだから、
自分を忘れていようとそれこそ「キャラ」が生きたまま、とすれば、
それは別にそれでいいじゃんと思う。
エヴァの鋼鉄とかで散々やってる学園モノみたいな感じで。

大抵、そうした状況の犠牲を尊ぶのは「人との交わり」や「歴史」、そして「感情」だと思うんだけど、
そもそも「キョンの一人語り」であるのが災いしてるから、
必要以上に「自分と他人」の接触が自己中心過ぎて、この映画の前提条件が既に破たんしてる。
日頃は良いんですよ、キョン中心で。分かりやすいし、無意味に「意見の相違」が出るから。
ま、そこも「語らないところは読者の自由」とかに「してくれない」原作の不自由さは気分悪いですが。

けど切り離されたとき、
もともと切り離して語っていたものを「大切なものを失った」とするのは、
すっごい面倒なんですよね、普通ありてい過ぎて説明の必要もないのに、
この作品はとにかく面倒。

だからこれを褒めるとしたら、
まず「よく一人語りでこの状態を再現できた」とまず思う。
けど結局谷口に頼っちゃったこと、
通常は10分もいらない状況説明を1時間も費やしたタイムスケジュールの最悪さがすぐ出てきます。

まぁシナリオはいいや、起承転結がそもそもおかしいのがハルヒ、これも「転」から始まるわけで、
ラストが「起結」なわけだから、ただただ「承」が続くのは仕方のないこと。

とにかく映画館で見る作品じゃないことだけは確かでしたね。
画質が悪い。これが一番どうかと思った。ハイビジョンに見慣れたせいかと思いますが。

この作品は、まぁほとんどそうだと思いますが、
「長門」をみる作品です。
たとえ「長門」を知らなくても、
長門という表現をずっと見続けて、そして愛でる。
そういう作品です。
長門に全然興味がなくても、それが強要される作品だともいえます。

だからまぁ、見てて退屈なわけですよ。
しぐさや間の取り方や見せ方はさすがに京アニ、心得てる。ちゃんとやってる。凄い。
けど、なんかこう、「あの長門が」っていうのが前提なので、
そりゃ普通の女の子としてそうしたんだから、そう動くだろ、って考えると、
ただの冗長なアニメでしかないんですわ、ただただ綺麗に動く、日常の一環。

そこに異物として存在するのがキョン。
キョンはひたすら焦り奔走しますが、その行動原理がついぞ理解できなかった。
後半、自問自答でそこらへんをカバーしていますが、
なんらきっかけの無い序盤から動くのは明らかに語り足りてない。
ハルヒの鍋が食いたいなら、もっと序盤からやっとくべきだったわけで、
あんまりにもキョンが「世界」を相手にし過ぎてて、ハルヒを「小道具」にしか捉えていない。

とにかく序盤の「そんなにこの世界が嫌いなのか?」という疑問が全く払拭されず、
暗に「ハルヒがいないからこんなにも取り乱すんだな」と視聴者は納得するしかない。
けどそこに解答は用意されていない。そこらへんはいつものハルヒっぽいようでいて、
今回はそうではなく、「長門の話」だから、それだけ。ハルヒはいらないのよね。

そのちぐはぐさ、人間の書けて無い所が必要以上にラノベっぽくて、
もうね、「落ちてんだなぁ」って感じましたよ。悪いけど。

キャラで感動することは無い。話の流れと感情移入が不可欠。
だけどこの作品はキャラで感動させようとしてくる。
世界設定を用意して、キャラがキャラの行動律によって動く。
そこに説明はいらない。だから結末の説明もいらないし、想像の範疇で着地もする。
そこに微妙なノイズを入れて乱すのがハルヒの面白かったところだったり、
想像以上にキャラが暴れるのが良さだったりした。

けどこれはそういうものではなく、
簡単にいえば「芸術作品」という枠で額に飾っておくか、
思い返したように見て、また閉まってしまうアルバムの一枚の写真のような、そんな作品。

長門が好きな人、長門を好きになった人には、
たまらない「ファンアイテム」だと思います。
そしてこれはその枠を一切出ていない。

キョンの視点でいえばEDで言う通り、少しは考え方が変わったんだろうが、
少なくとも私はこれを見て何も変わっていない。
訴えてくるものが何かあっただろうか?
綺麗だなぁ、よく動くなぁ、あ、今のところいいなぁ。

…なんだ、ただの「アニメ」か、と。
よい話だった、とか、感動したっていう褒め方ではない、
アニメに対して「これは良いアニメです」という感想。
それはとても優れた「教科書」で「他のアニメも見習え」と言いたくなるほどの及第点。
けど別にそれだけ。

私はこの作品を「好きな映画」「良い映画」「人に薦めたい映画」と判定することは無いけど、
「良いアニメ  ベスト100」とか挙げるとすればちゃんと入ってくると思う。
有象無象のアニメ「より」動くし綺麗だから、という理由で。

さて、なぜに2時間もかかったんでしょう、これ。
キョンの奔走をひたすら描いてますが、これがもうそもそも蛇足。ほぼいらない。
ハルヒの行動と七夕でのキョンの動きも原作ファンを大切にした結果、くらいで映画として冗長。
なんか監督、原作をあんまり削らないでくれとか言われたんでしょうかね?削れなかったんでしょうか?
早送りしたいところが散見した記憶があります。

実際長いわけですが、長く感じるだけ展開が平坦である、とも言えます。
だからもう、これが「綺麗」じゃなかったら、とても見てられなくて立ってたと思います。

たぶん「そういう話だからこれはこれで良いのだ」というのが大半の理由なんだと思うし、
原作ファンには納得の出来なんだと思います。
だからもう、これはそこで止まったもんなんだ、と。納得するしかないんでしょうね。

総論として、
これは「ファンアイテム」であり、映画、じゃないですね、豪華なOVA、ですか。
好きな人が見ればよい、そういう作品です。
ですが、映像媒体として素晴らしい作品です。
BDは買い。でしょう。
しかし、映画としては、駄作そのものでした。

長門は可愛かったよ。けど、あんな子いないし、彼女としていらないよ、普通に怖い。
そしてそんな映画を2時間、じっと見ている自分を含めた視聴者がやっぱり怖かった。
狂気も感じたよ。ああ、もう自分も狂ってんじゃないかなって…。何してんだろって。
だってさ。
映画ってのはさ、ポップコーンばりばり食いながら、ガラガラの映画館でダチとゲラゲラ笑いながら見る、
そういうもんだったんよ…。そういう時代じゃないのは仕方ないんだけどさ、
あんな狂気じみた「長門を見つめる会」に入会した覚えも覚悟も無いんだよ…。

だからとにかく思ったんですよ。
ああ、私はオタとして失格なんだろうな、と。
…反省して、BD出たら買って、家で見てますわ。
オタ向けの映画にはもう怖くて行けないわ…。

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HEAVY RAIN

さて。
2か月ぶりくらいの更新ですが。
2月はまるでゲームをしておらず、
それというのも現時点でもXBOXの調子が悪いからですが、
1月にFF13クリアしてから一回とまったのかな?
それから途中で止まったエンドオブエタニティ、
買って来て速攻飽きたMASS EFFECT。

2月はゲーム、CIVREVをひたすらやっていますね、廃人ですかね?
マルチはやれないですよ、
CIV4もそうですが、
今ONでやっている数少ない日本プレイヤー達は、
揃いも揃って凄過ぎて胸を借りることもできません。
けどREVに慣れ過ぎちゃったから、
CIV4に戻るのももう無理な気がしてきました…。
なんかこう、北米サーバ行って、適当にやってた方がよい気がしてきた…。

CIVは良いゲームですよ。
もうかなり経ちましたが、
ipodでもCIVが発売されました。
お値段も手ごろだし、個人的にDSより良い出来なので、
ぜひ入門にでもやってみると楽しいと思います。

さて、HEAVY RAIN、なんだかんだ買わなかったんですが、
去年から注目していました。そりゃ出たら買う気でいましたが、
仕事がねぇ…。こればっかりは。

今日、プレイ動画の触りだけ見たんですが、
「鬱でやってられない」程ではなさそうなんで、
こりゃもったいないと思って、今日買って来て、
今さっき「1プレイ分」クリアしたところです。
なんで、良いのか悪いのか分からないエンディングではありますが、
それのレビューでも書いてみます。

例によって例のごとく、ネタばれ含みそうなんで、ご注意。

まず面倒なところからバッサリ言っておきます、
サスペンスとしては素晴らしく、推理物としては幼稚です。
構成が推理物になっていないので、まぁそういう視点で見てはいけないのかもしれません。
映画と言えば映画なんですが、
ストーリーはあくまで「エッセンス」だと割り切って、期待してはいけません。
まぁだから良くあるハリウッドですよ、間違いなく。確かに洋ゲーです。

このゲームの最も洋ゲーらしいところ、それは相変わらずの「世界構成」にあります。
「雨」に比重を置いた、と言えば簡単に一言で済みますが、
全てが「雨」で片付いてもよいくらい、雨を中心に作っています。
屁理屈かもしれませんが、
「晴れ」や「曇り」も、雨の効果演出になっています。
洋ゲーらしいところ、それはある一点にひたすらこだわりまくって、
世界から人物、果ては物語も作られていく、という世界重視の作り方、といえるんじゃないでしょうか?
だから、肝は「それらをいかに演出するか」であって、
それがキャラであれストーリーであれ、全ては材料に過ぎないわけですね、
映画に顕著な作り方です。

さて、演出に関しては、上記の点から大絶賛です。
これをけなしたら、いけない。ここはすごく重要なところ。この企みは素直に褒めるところ。
これが出来ないから、チュンソフトは落ちていく一方なんだ、とも言えるところです。
428がいかに「渋谷を餌にしていたか」はやった人には良く分かると思います。
まだまだ出来たし東京に数年住んでれば、渋谷が全然出せていないことは分かると思います。
かまいたちが何で良かったのか、まだ分かってないですかね?

雨の効果が凄まじいのは何処でも触れると思うので、ここは割愛。
今更PS3の能力を褒めても…、というより、このレベルを堪能し、
「ある種の慣れ」が起こってしまうのは非常に危険。それほどに
映像を「魅せる」事に注力を注いでいます。

ストーリーについて、まぁ書いちゃいますけど。
「こんなゲームは無い」と良く絶賛されますが、
はっきり言っちゃえば、ADVの古い歴史の中、
「犯人はヤス」を越えるようなものはそうそう無いわけで、
これはまぁやったもの勝ちと言えばそれまでですが、
それでも家族愛や鬱、自身を疑い続ける、なんていうのはいくらでもありますし、
なにしろ日本のお家芸ですからね、ここらへんは。まるで驚きません。
というか、話そのものは80年代のハリウッド、ですからね、大したことはありません。

さて、
買う前は、かのブラピが主演の「セブン」のようなものを期待していたんですが、
それはストーリー面で期待していたのではなく、
あくまで「世界構築を含んだ演出」として期待していたので、これは充分に叶えられました。
これだけでもうおなかいっぱいです。
ホラー嫌いの私が、もっとグロくても良い、と思う程度には食傷気味でしたが。
痛い!痛い!って思わせるシーンは多々ありますが、
やっぱりあそこまで綺麗なグラになるとうるさいんでしょうね。
あと少し、「現実味が欠ける」とまで思ってしまうのは、
「不気味の谷」みたいなもんなんでしょうか?違うか。

ストーリーをおざなりにすると、何が問題かと言うと、
「あんまり先が気にならない」という問題が発生します。
ハリウッド映画を早送りで見ても問題ないのと一緒ですね。
ゲームはインタラクティブなので早送りできませんが。
そこまでひどいものではないし、
「プレイヤーを殺してもストーリーは継続する」とのことですから、
それはそれで気にはなるんですが。
天秤にかける程度には「そんなに気にならない」訳ですね…。
善人プレイしてきましたが、
ただでさえ鬱陶しいストーリーなのに悪人プレイは、なぁ…。

演出がすごいと言ってあんまり書いていませんが、
これは言葉で書けないですね、すみません。
「そんなにすごいのか!」っていうと、まぁ、どうだろう、
目が肥えてきているから「凄まじい感動」というのは無いですが、
単純に「映画って言ってもそん色ない」「プリレンダって言葉の形骸化」でしょうか。
もう、ムービーで取っている意味がない時代なんだ、と。
それだけは強く感じました。
和ゲーでは散々感じてきましたが、洋ゲーで感じたのは多分初めてなので、
そう、「映像美」とか言われているアサシンクリード2ですらそれほど思わなかったので、
これは凄い事だし、そして脅威でもあります。
けど、そういう映像も、演出のためにある、そういう作り方をしているから凄いんです。
カメラワークから何から間違っているFFに比べると、
もう感動するしかないんですよね、ああ、本場は違うんだな、って。

これは勝手な解釈だし、何の公証も無いですが、
動詞でオチをつける言語圏と、形容詞でオチをつける言語圏の違い、から来てるじゃないかなぁって。
日本が説明で脚色して行動で転ばすのに対して、
英語圏は何でそんな行動をとったのかを面白くしようとするんですよね。
どっちが良い悪いではなくて、
見せ方への論拠がかなり違ってるんじゃないかなぁって何となく思います。
あとはもう、銃社会かどうか、というところ、かなぁ。
このゲームの演出に関しては、
「ここはこうした方がよかったんじゃ?」という所があんまりありません。
なんせ、長編映画として出来あがっちゃってるんで、そこの批評はあんまり出来ないし。
ただ、凄い、としか。

ゲーム性。
インタラクティブ、というと、
日本では「Dの食卓」という黒歴史が思い浮かぶんですが、
それを踏襲したというか、技術の進歩に乗っかったというか、
「実写ドラマ」を「インタラクティブ」と履き違えたADVが数多く出ました。
ええ、ええ。いろいろ買いましたとも。3枚、4枚組もするような垂れ流しを。
このゲームは、ムービーじゃないので、「映画的場面」であっても、
大体介入できます。まぁ邪魔なだけですが。

といって、管巻いても仕方ないので簡単に言っちゃうと、
「サクラ大戦」なんですよね、これ。あとはよくあるアクション系ADV。
まるで違うと思うでしょうが、
古いゲーマーとしては、あれが一番近く感じます。
しかし選択肢が見づらい。最悪、画面外にあったりモノの影に入って読めなかったりする。
それで詰むことはないですが、ただでさえ焦るシステム、なんとか出来なかったのかと。
そのおかげで「自分の意思」は確かに入っていますけどね。
そりゃサクラのシステムだもの。感情移入できるさ。

あー声優は豪華です。そこで損なうものは一切ありません。完全に、です。
声優追っかけて買う人はいないでしょうが、
その映画的な在り方というか、価値を見出す人のほうが多いでしょうね、悪いけど。
子役に問題を感じなかったのは奇跡かもしれない。

で、心は軋んだのか?
…。
いやぁ…。ない、かなぁ…。
感情移入もした。微笑ましくも悲しくもあった。良かったとも救われたとも思った。
けど泣けないし、揺るぐこともなく、なんだろう、「ああ、そう…?」が多かったですね…。
いやぁ。どうだろう、自分に問題でもあるのかと思っちゃいましたよ…。
犯人分かったときも「いやまぁそれしかないだろし」とか思ったし、
あえてガキ時代の続きの場面になったときも、「うざい、やらすなよ…」とか思うわけで…。

まぁ、たぶん、自分が素直に感動しないのは、
明らかに他の人と違うと思われる点、水に対する恐怖、があるからですね。
溺死、っていうのは、本気で引きます。一番したくない死に方。本気で。
ガキ時分、散々溺れたっていうのもあるんですが、ね。
脚をしょっちゅう吊る水泳部員だったもんで。10回じゃ利かないんですよ、溺れた回数。
水が怖い水泳部員って、面白いでしょ?水はね、怖いんですよ。
昔、アビスって映画がありましたね?ええ、今流行の「アバター」監督のキャメロンの作品です。
狂気ですよ。すげぇ。怖いです。
ジョーズは大して怖くないですが、アビスだけは真面目に怖いですよ…。
ああ、昔、不思議の海のナディアって言うのがありましてね?ええ、アニメの。ま、書かなくても分かりますわな…。

多分、そのせいもあって、欝だとかなんだ言う前に、
嫌悪感が先にあったんだと思いますよ?多分、ね。
ジョンには同情します。本気で同情します。
ただし犯人には一片の抒情酌量の余地一切なく、100万回死刑ですよ。
どんな理由があろうと、です。しかもその理由も大した事なかった。無間地獄に落ちろ。
で、序盤、「イーサンが犯人かも?」という進行をします。それが真実かどうかはともかく、ね?
もうね。
それだけでやる気がしなくなるんですよ。操作したくない。
そこまで強い嫌悪感はなくても、
かなりの部分で「買ったんだからやるか」が心を占めていたりするんですな。

勧善懲悪ではないので、怒りの矛先もはっきりしない。
幕の引き方も、
私のエンディングでは非常に弱い。納得できず、複線回収もぜんぜん出来ていない。
それでも続きが気にならないのは、
そういう理由があるから、かもしれませんね。

ともかく、
ストレートに「溺死」を見せてくるゲームを買ったしまったのをやや後悔していたりもします。
良いゲームです。
多分。
演出に関しては、すでに「今年一番」であることは間違いないでしょう。
すごい作品でした。

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FF13

・・・。
・・・え?
っていう、終わり・・・。

あ、あけおめです、ことよろです。

FFも長いことやってきましたが、
今までで一番、「え?」でしたね・・・。
全部シナリオに起因するんで、とりあえずネタばれは書かずに行こうかな。
ダメとか良いとかじゃなくて、
こう「ああ、FFってそういう方向行ってんだ」
と理解させられた感じでしょうか。

最大公約数を求めながら、
必ず新しい要素に取り組むって、
よく考えたらこのシリーズくらいですからね。
シリーズって呼んでよいのか分からないのが元々FFだしね・・・。

クロノクロスが出たときだって、
ラストレムナントだって、スターオーシャン3あたりでも、
「これなんてFF?」って思ったわけで。
だから、
こういう取り組みって凄いことだし素直に評価したい。
ってFF7辺りから毎回思ってますが、これもそういうことなんでしょう。

第11章からフィールドが解放されます。
それまでは一本道です。
一本道、っていうのに語弊があるなら、
シナリオ的選択なし、でしょうか?
といっても、第11章からもミッションがあるだけで、
本筋は一切関係ないんですけどね。

そこまでたどり着いてからが楽しい、らしいんですが、
特に何も変わりません。むしろ広すぎて「作ってる側が飽きた?」と思ったくらいです。

レベルを上げれば詰まることはない、
そういうゲームではありません。序盤~中盤はそれでいいんですが。
オプティマを何も考えずセットしてボタン連打してたら勝てません。
ラストレムナント同様、「システムに戦わされている」感が強いので、
自由な洋ゲー型RPGに慣れている人や、
一般的な指示が明確なRPGが好きな人には、戸惑うか合わないかもしれません。

私も
「味方が危ないのに快復させるためには、こっちを防御重視にしなきゃいけない」
などの3人ひとまとめの指示には、まぁパズル的な制限要素にはなるんですけど、
これを戦略と呼ぶのは抵抗を感じました。
「オプティマの設定が間違っているからそうなる」、「あらかじめちゃんとセットしておけば問題ない」
そういう人もいるでしょうが、
いや、別に戦闘中に個別に変えられれば済む話じゃないか、と。

お互いの行動肢が因果関係を持って、何かしら±するかというと、
ただ作戦名がふられているだけで何もないんですから…。
そういう無意味な制限でシステムと冠して戦略と名付けるのは、それは違うだろと…。

そして金銭に関して徹底的に除外していった店のシステム。
いらないなら抜いたほうがいいでしょう。
どうしてあんな中途半端な形で残すのか?何の意見を採用したんでしょうか?
DLC対応?デバッグ対応?およそ通常プレイでは不要なものでした。

リアルに拘っているのかそうでもないのか判断に困るのが、
こういう「そこらへんの自販機みたいなセーブポイントで物が売買できる」なんていう不自然さなどがあるからです。

このゲーム、
グラフィックやBGM、SEやキャラの造詣、要するに見た目には、
素晴らしく凝っているんですが、上記までに上げた不自然さのせいで、
「ゲーム」になっています。
いわく、
「まぁゲームだから」「所詮ゲームだし」「そういうゲームだから」
映画やマンガに言うところの、
「映画的な展開だ」「マンガの見過ぎ」「映画じゃあるまいし」
そういう扱いを自分から受けたがっているようにしか思えません。

いや、
血が吹き出ろとか、
現実的にそんな簡単に感情を引っ込めないだろとか、
相対性理論が通用しない世界なんですか?とか、
そこまで言いたいわけではなく、
もう少し「やれる」ことをわざと外しているようにしか思えません。

ぶっちゃけ、
このゲームはピンからキリまで「逃走劇」です。
そのさなか、
彼ら彼女らは、エンディングですら疑問符とする『何らかの使命』を果たすために、
また使命自体を明確化するために、
様々な葛藤をしながら歩んでいきます。
それで、それこそが人生だと語るには、
「最大公約数」すぎて、非常に薄っぺらい物になっています。

ゲームに勇気をもらう、生き方を考える、そういうのもいいと思います。
ではなぜ、ユーザに選択肢を持たせないのか?
「彼ら彼女らの奇跡の物語」をドラマとして見せている、
まぁFFは多かれ少なかれ全部そうなんですが、
そこに介在する余地はなく、ユーザはただの傍観者になるわけです。
セラに惚れ込むスノウを見、
スノウに激昂するライトニングを見、
歩き疲れたサップを見るわけで、
まぁそこらのTVドラマでしかないです。
彼ら彼女らの苦悩や歓喜を分かち合うことは無いし、
ユーザが彼らに何かをしてやれることはありません。
ディスプレイの向こうで起こっていることを、
先をみるために、道を進み、戦闘に勝ち進む、そういうゲームです。

では感動も何もなかったのでしょうか?それはNOです。
最近ドラマも映画もあんまり見ませんが、それなりに心を動かされます。
それは感情移入でどうこうというよりも、
「マッチ売りの少女」を読んで可哀そうだと思う感情と同じもので、
出来上がってしまった社会通念と比較した上でのある種の社交辞令に近いものです。
ようするに、日常どこにでも転がっているものと同レベルで、
それがこのゲームでなければ求められない、というものでは決してない、そんなもんです。
けなしているわけではなく、
心底シナリオについては「どうでもよい」としか言えません。
最大公約数ですから、ベタでも好きな人は好きでしょうし、
嫌いな人にとっても吐き気を催す所までしつこくはないと思います。

さて。
FFってなんなのか?
毎回思うことですが、
FF12は「英雄にあこがれるやんちゃ坊主の冒険」で、
FF11は「ソロよりチーム、チームよりギルド、絆は大切、役割分担」で、
FF10は「夢は幻、夢は生きざま、現実ははかない」的なもので、
FF9は「やんちゃな(略」。
ま、なんでもいいわけですね、シナリオとしては。
戦闘システムも全部違います。似てる似てないは置いておいても。
ギリギリ踏襲しているのは9までくらいじゃないですか?

だから「FFらしい、らしくない」っていまいち分かりません。
唯一、
植松さんの音楽に関しては何となく「らしい」と感じる部分があると思いますが、
FF13はむしろその点が飛びすぎてて「豪華で瀟洒なBGM」になっています。
素晴らしい事ですが、FFか?と言われれば、さぁ?って感じです。

では、これがFFではないタイトルだったらどうでしょうか?
スクウェアエニックス待望の新作!ってな具合に。
ラストレムナント好きの私としては、何も考えずに買っているでしょうね。

で、どう思うか?
まず一本道と店、オプティマについては同じようないちゃもんをつけると思います。
一本道にいちゃもんをつけるので、シナリオにもいちゃもんが入ります。
キャラの少なさにもいちゃもんつけますね。
しかし、グラフィック、BGM、キャラ設定には手放しで褒めます。
こんな美麗なRPGは他にないぞっ!って。

で、ですが。
たぶん、クリアはしません。途中で捨てますね、これは。
なぜならシナリオがアレなので、先が全く気にならない。
中盤までの一本道の苦行で投げ出す可能性も高い。
20時間以上「やらされる」わけですから。溜まったもんじゃない。
中盤すぎると倒せないザコがウヨウヨし始める。
ちょっと歯ごたえがある敵と会うだけで、5分以上戦わないといけない。

終盤、シナリオがさらにひどくなるので、オチはとっくに見えてますが、
ユーザに情報開示しないだけではなく、キャラも訳が分かっていないまま進めます。
十中八九、辞めますね。たぶん、テイルズ買って来てやり始めます。
ここから先に進める原動力はもうゲームの中にないんですよ。
周りで一緒にやってるユーザがいたりしないと。

ではなんでクリアしたのでしょうか?
それが「FFだから」なんですよね。本当にそれだけなんですよ。
FFじゃなくても買っていたけれど、
FFじゃなければクリアしなかった。
これは論法としてどうなのか分かりませんが、
ゲームとしてはダメなんだと思います。あくまで私個人に関してですけどね。
だから、「合っていない」、ということでしょうか。

最大公約数で今後も「FFの冠」をつけるぐらいなら、
いっそ年間で一番売れたスクエニのRPGをFFと名付けたらどうでしょうか?

とりあえず、総評として、
グラフィックやBGMは凄まじくハイレベルです、文句のつけどころがない。
バグもない。これは大きい。
やれることは少ないですが、同時に迷うことも少ない。
キャラは少なく非常にありふれているが、丁寧に作っていて好感が持てる。
戦闘は劣化したラストレムナント、自分で制限したモノをシステムと呼んでいるだけ。
そして。
シナリオは歴代FFの中で随一、これ以上ないほど、最悪なものでした。
大して流れがない点と点を繋ぎ合わせたドラクエやポケモンを凌ぐひどさでした。

ドラマや映画で売ってるFFが一番外しちゃいけないところをはずしているので、
このゲームはFFとしてはかなり悪辣な部類に入りますが、
ゲームとしては佳作以上のものです。それもこんだけ金と時間をかけていれば当然なんですが。

なので、
FFとしては無い、ゲームとしてはまぁアリ、
個人的には「抑えただけで別にどうでもいいゲームの一つ」と
いったところに落ち着きます。
もう少し危ないところがあったら、「マグナカルタと同類」レベルになりました。

終わってみて言うのもなんですが、
結構、時間を返してほしい、そう思いますわ…。

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