サマーウォーズ

書いていたようで、書いていなかったので。
…そりゃ今年に入ってFFとヘビーレインだけだもんなぁ…。

サマーウォーズ、いろいろあって、BD買いました。
前の記事で消失をDISったので、
丁度いいからこっちも書きたいことを書いておきます。

以降はネタばれも含みます。
また、「相対的な評価」というより、私個人の評価に比重がありますので、
かなり「普通ではなく特殊」だと思います。

まず、サマーウォーズっていう映画は知っていましたが、
去年夏、評価がめちゃくちゃ高かったので、
見るまで情報をカットしようと思い、事前知識は全然ありませんでした。
BD買う時もありません、むしろ「衝動買い」レベルの買い方でした。

で、見ました。
こういう書き方してるから評価悪そうですけど、悪いっす。
なんて言うか、BDが高すぎたせいもありますけど、
さすがにきついです、これで…これじゃ…。
…金返せとは言いません、なんていうか、勉強代ですから。

なぜ。
なんで、「大家族」と「ネットの世界」なんてもん、混ぜたんですかね?
どれだけ考えても意味が分からなかった。なんか頭悪いのかと思いました。
「全てがあるサイトで一元管理されている世界」なんて、
誰がどう考えたらこの時代に考えるんでしょうか…。
それもサイバーパンクな「暴力の支配」なんかじゃなく、
PCで入れる気軽なネットって…。

その前提が気持ち悪くて吐きそうになるわけですよ。
ただ単に、「そういう管理もある」「そういう方向性もある」とか、
「そういう流れでいくつかの管理団体がしのぎを削っている」だったらまだ納得できますが、
どうやったら「公共施設の権限」だとか「管理者をはじくハッカー」なんて絵空事が浮かぶのか。

もう、まんま小学生、いや、今の小学生は知識として分かっているはずなんで失礼だから、
それ以下なわけですよ、発想が。
だからこれ考えた人、本気で気は確かかと思いました、これが見てすぐの感想。
正直、パッケージ見てそんな話だとは思わないわけで。

で、大家族。
こっちはさ…こっちはこっちで。
当然ありふれた内容なんだけど、サスペンスがあるわけでも、
なんらかの事情があるわけでもない、すごくゆるい設定。
なんとでも出来る設定をこうも適当にやられると、
田舎を馬鹿にしてんのか?と思うんだけど。そう思わないのか不思議。
なんでしょう、都会人には「田舎は凄いねぇ」とか思うんですかね?あれ見て。

書き込みがすごい割に、「表面」のテクスチャばっかり「出来あがって」いて、
この手の作品で必要な「草や土の匂い」「歴史を感じさせる空間」がまるで出ておらず、
まるで「精一杯記号化したので視聴者が各々で懐かしんで変換してください」とでもいう
ただの「モデルハウス」なわけですよ、あれ。

この監督は、色使いやテンポの取り方、分かりやすい演出が評価されていると思っています。
この作品が一番色濃く出ていると思いますが、まるで裏目に出ています。
なんかジブリが「職人根性で泥臭い世界を構築する」のに対し、
こっちは「CGフルに使って、ただただ綺麗であるように磨いた箱庭」にかんじます。
ネットを描くならありだったと思いますよ、せめて電脳コイル的に。
だけどなぜそこに「田舎」をもってくるのかが分からない。

繰り返しになりますが、
なんかくだらない設定でくだらない話を書いて、
万に一つでも信じてしまうかもしれない一般人を恐怖させるような展開は唾棄します。
ファンタジーでありたいなら、ファンタジーで書けばよい。現実を持って来ないで欲しい。
簡単にハッキングできるようなサーバは世界中に転がっているでしょうが、
ハッキングした結果、世界を操作できるような状況なんて、こんなの、絵空事以上に怒りを覚えるんですよ。
怒り→呆れ→無感動→いらいら→怒り→激怒、みたいな。

おばあちゃんの顛末。
あれはね、さらに酷い。
ヒューマニズム的に泣けるし良い話だと思う。
けど、その原因付け、おかしいでしょう?
「人の生死に関わること」を軽く論じているのは、
こんなくだらない設定劇を考えた人間たちに他ならない。
「ネット」を持ち出して、現実にありえないことを、さもあり得たように面白おかしく設定して、
最後には「人と人とのつながりを」という方向に持っていく。

本当にひどい。
いろんな作品で「世界に殺される」人は枚挙にいとまない。
たとえば戦争モノで悲惨さを描くためにいきなり被害にあう人。軍人でもいい。
とばっちりを受けて死ぬ人、そういう立ち位置を用意するのは、それ相応の理由があるからです。
往々にしてそれは「リアリティ」。その世界を脈づかせるためのテコ入れになるわけです。

つまり「ネット」という非現実とそれに大きく寄りかかっている「世界」をより繋げるために、
「現実」でおばあちゃんを殺した、という方式については誰も否定しないでしょう。

この作品が「人の絆」を大切にしていることは分かります。良い事です。
だけど、言っちゃ悪いが、そんなもんを描いた作品はいくらでもあるんです。
わざわざ「サマーウォーズ」でやって再認識させなきゃいけないほど、
この世の中は田舎を馬鹿にしていないし、ネットを重視していないし、
親孝行もしているもんなんですよ。

とにかく、これを見てて悲しかったのは、
作っている人間たちの「冷たさ」が伝わってくること。
「売るためには」「綺麗に見せるためには」「それっぽく動かすためには」
そういう「計算」がやたらと出てきて、怖いくらい「遊び」が無い。
「情」が一切出てこない。コンテってそんなに偉大なのか?ただグラフィックいじってるだけでいいのか?

商業的に大ヒットしたと思うので、そこは否定しません。
評価がよいわけですから、
私ほど細かく考える人も少ないんだと思います。

ミサイル、落としたかったんですか?
世界をパニックにさせたかったんですか?
これ、何を語りたいんですか?

エンターテインメントって聞こえはいいですけど、
こんな背筋が凍る、現職の管理側の人間をこきおろす、
そして今後向かっていく方向性をあり得ない方角から、何も考えずにつぶしにかかってくる様は、
まるでそう、シーシェパードと何も変わらないんですよ。

この作品自体が、テロじゃないか、そう思えてならない。
まじめに、
サマーウォーズは、
吐き気がしましたわ。…主に値段的に。

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